単独登行〜山形の自然満喫日記

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zoom RSS 12月29〜30日、雁戸山(テント泊)

<<   作成日時 : 2009/12/31 11:31   >>

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12月29日
実は当初、冬期初の障子ヶ岳(朝日連峰)に登る予定だった。
雁戸山のある蔵王連峰と比べると、朝日連峰は圧倒的に積雪量が多い豪雪地である。
今冬も暖冬傾向で蔵王の積雪が少ない。
それなら、通常はあまりの豪雪で厳冬期単独は無理といわれる、障子ヶ岳に挑戦しようと思った。

朝7時頃には登山口へ。

冬期障子ヶ岳への登山口は、西川町大井沢地区のほぼ中心部、大井沢温泉の「湯ったり館」駐車場から歩いてほんの1〜2分。

だが、さすが豪雪地といわれるだけあって、予想以上に雪が多い。
町の中で60センチくらいあるだろうか。
これから山を登っていけば、どれくらい雪が多くなるか…と考えると気持ちが萎えてしまった。

行くぞ!というチャレンジ精神が、何故かどうしても湧いてこない。

暫く駐車場に留まったが、ついに登山口から、一歩も踏み出すことなく敗退…。

これまでの経験に基づいた判断ではあるものの、1年前の自分だったらダメ元でも行っていただろうな…なんて考えると、自分の覇気の無さが何だかショックで、30分位、駐車場でぼ〜っとして過ごしてしまった。

でもここで帰宅するというのも、あまりにマイナス思考になるし、気を取り直して別の山に行こう。

と、いうことで急遽予定を変更して登ったのが今回の雁戸山だった。

前回(12月初旬)は全く雪が無かった登山口付近に、今回は10センチ程度の積雪がある。
正直なところ、まだまだ少ない積雪に物足りなさを感じたが、これは受け入れるしかない。
ちらつく程度の雪が降り、山頂付近はガスに覆われて見えないが、風も殆ど無く、穏やかな天気だった。

もう年末休みに入っている時期のためか、駐車場には登山者らしき車が5〜6台停まっている。
厳冬期の雁戸山で人に会うことは滅多にないが今回はどうかな。

関沢から登り初めの1時間位はカンジキも要らない程度の積雪だった。
上着も脱いでも汗をかくくらい暖かい。

2時間くらい登ると、カケスガ峰と呼ばれる、展望の開けたピークに出る。
この手前で下山途中の人と擦れ違った。
カケスガ峰でUターンして来られたとのことで、どうやらこの日に、このルートから雁戸山まで登った人は一人もいないらしい。

カケスガ峰の手前辺りから深雪となり、カンジキを履いた。
美しい霧氷も見られるようになり、カケスガ峰に着く頃には上着も手袋も、しっかり着込むくらい気温も下がっていた。

ここから見える筈の雁戸山は、残念ながらガスに覆われて見えない。
ここから先はいよいよトレースの無い、登山道が全く見えない中を進むことになる。
カケスガ峰を過ぎて間もなく、登山道は尾根を避けてトラバースするのだが、厳冬期の雁戸山へは、出来ることならここで夏道を使わず、厳冬期のみ歩行可能な尾根上のルートにしたい。
この尾根のピーク辺りは、最高の樹氷が見られるし、雁戸山の眺めも最高なのである。

ただ、今回は積雪量が少ない。
尾根を目指すには相当厳しい藪こぎになりそうだったので、トラバースとの分岐点でかなり判断に迷った。
今回は雁戸山を目指すルートでは初のテント泊ということもあるし、ここは多少無理してでも尾根に向かって進むことにした。

気温はどんどん下がり、周囲の落葉樹林には霧氷が付いて本当に美しい!!
少ない積雪で、雪上に出ている枝が多いためにこの光景があるのだろう。

美しい反面、藪こぎは本当にキツい!!!

昨年の、最も積雪の多い時期に登った時より、結構時間が掛かってしまった。
更に、尾根に近づくに従って、どんどん気温が下がり、風が強くなってきた。

未だ2時前だが、今日は樹林帯にテントを張ることにしよう。

風の穏やかな森林の中まで50メートル程戻ってテントを張った。

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日没後、まるで夜桜のような霧氷。

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気温は日没と共にますます下がってきたが、実は今回、知識不足から持参していなかった物があった。

  ◎ テントの下に敷くシート
  ◎ 暖を取るためのランタンやキャンドルランプ

更に、寝る時に体の下に敷く、注入式のエアマットが壊れ、空気が全部抜けてしまった
その夜の外気温はマイナス15度、内張の張ってある冬山用テント内の気温はマイナス10度!!
ここまで冷えると吐息も白くならない。
テントの内張りには完全に凍った霜が張り付いている。
湯を湧かそうと思って、コッヘルに水を注いだところ、みるみる凍って、1分もしないうちにシャーベットになってしまった。
 
厳冬期対応のシュラフにシュラフカバーも使用し、ダウンジャケットや登山ウェア等着られる物は全部着込んで、更にホッカイロも何個か使用したが、それでも、

か〜〜〜〜〜なり寒い!!!!

殆ど徹夜で夜を明かした。

朝6時過ぎ、夜明け前にテントを畳んで出発。
穏やかでいい天気

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夜の厳しい寒さは、この晴天に向けた放射冷却だった訳だ。
出発と同時に、所々カンジキを履いていても腰まで抜かる深雪と、これまた深〜い藪こぎのラッセル。

かなりキツい。

ようやく藪こぎも終わりに近づいてきたころ、後ろから追いついてくる人がいた。

   いや〜、ありがとうございます!!

5人でのぼってこられた方々に突然御礼を言われて、一瞬何のことか解らなかったが、私のラッセルの後を辿って来られたそう。
常に単独でラッセルの私には、先行しラッセルした人の後を行くのが、どれだけ楽なことか想像がつかなかったのである。
口々に御礼を言っていただいたばかりでなく、暖かいコーヒーや、パンまで戴いてすっかりいい気分になりました(^^)。

それにしても、ここまでのラッセルで予想以上に体力を使ってしまったなぁ。

今回の一番の楽しみは雁戸山手前の樹氷だったのだが、暖冬で、まだまだ樹氷は出来ていなかった。
雁戸山は、標高がほぼ同じ北雁戸山と、南雁戸山が並ぶ、双耳峰。
樹氷が最大になる2月とかなら、多少無理してでも両方登るのだが、今回は北雁戸山のみで下山することにした。
また樹氷のピーク時に来よう。

山頂で、一緒になった方々とゆっくり写真を撮ったり話したり。
楽しいひとときを過ごせました。
この度一緒になった皆様、こちらこそありがとうございました。

下りは、キツい藪こぎを避けてトラバース道を行くか、それとも登ってきた道を戻るか、またしても判断に迷ったが
、ラッセルの跡を辿るというのがどういうことか試してみたくなったので、来た道を下りることにした。

結果は、
   


    いや〜、楽ちん 楽ちん♪



これほど違うとは思わなかった。
やっぱり冬山は、単独とグループ登山では全く消費体力が違う。

でもまあ私の場合、冬でも、基本的には単独が好きなのだ。

また雁戸山で、去年の真冬に登った時の様な、最高の樹氷が見られればいいな。

ヒマラヤやアルプス等は、テレビでしか見たことがないが、正直、豪雪の雁戸山ほど美しい光景が見られる山は、世界的に見ても、そうそう無いのではないかと思う。

昨年にも増して暖冬の様子だが、山形らしい豪雪になるよう祈ります。

写真は、

登りの途中(カケスガ峰より手前)の霧氷
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トラバース分岐を越え、稜線手前の樹林帯の様子
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幕営地点の夜の光景
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朝日の様子
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雁戸山
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北雁戸山山頂より撮影。左側が南雁戸山、右が蔵王の主峰、熊野岳
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北雁戸山山頂。遠方は朝日連峰
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北雁戸山山頂より撮影。左側が南雁戸山、右が蔵王の主峰、熊野岳
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同じく熊野岳
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北雁戸山手前、前山付近から見た北雁戸山
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樹氷
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北雁戸山
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。
雁と山のテント泊すごいですね。
レポ楽しみにしています。
どら部屋のどら
2010/01/21 00:51
どら部屋のどらさん
コメントありがとうございます。
遅くなってしまいましたが、ようやく追加写真とレポを作成しました。
雁戸山、昨年の1月,2月の記事も良かったらご覧になってください。
今年の冬、昨年以上の状態を待ち望んでいるのですが、何だか難しそうですね。
私は殆ど山形の山専門ですが、またお気軽にコメントをいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
kaiya
2010/01/31 22:56

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