4/30~5/1 古寺鉱泉~大朝日岳

私の仕事は交替制。
ゴールデンウイークも、年末年始も関係なし。
休暇でも取らないと連休というものがほとんど無いため、登山はいつも、日帰りか、昼頃に出発しての1泊である。

私は以前から、「真っ白な大朝日岳」に登ってみたい!と思っていた。
天気予報を見ると、…おお!4月30日からの天候は揺るぎのない快晴!!
夜勤明けで出発し、1泊で登ることにした。

つい10日程前に日帰りの計画で行ってみたところ、西川町大井沢の集落から古寺鉱泉まで、5~6㎞程の林道の除雪がされておらず、林道の往復に要する時間を考えてみても日帰りは厳しい状態だった。
車から降りるまでもなく敗退…。

例年4月28日頃には、古寺鉱泉までの除雪が完了するという。
毎年、この除雪が完了する翌日に合わせてここから登る登山者が多いらしい。
さて、夜勤明けの私が古寺鉱泉の駐車場に着いたのは、既に午後2時
駐車場は主に首都圏からの登山者の車で、ほぼ満車に近い状態だった。
最高気温は市街地で25度近くになる予報。Tシャツ1枚でも汗をかく程暑い。
何度も歩いたコースだが、トレースがしっかりあるので気分的にも余裕がある。
雪は、気温が高いため、10センチ程度に抜かる、ザラメ雪だった。

この時期一番怖いのは、全層雪崩と、古寺山付近~小朝日岳の区間に発生する、深さ5メートル以上にもなるクレバスへの転落である。
上から見て一見何ともなくても、下が空洞になっていることもある。
前回の月山登山では、この状態のクレバスに気付かず、胸まで落ちた。
一番の防止策は、クレバスの発生が予測されるところに立ち入らなければよいのだが、先へ行くには通過を余儀なくされる場合もある。
そんな時は雪面を注意して見てみると、ほんの少し窪んでいるラインが見えることがある。
このラインが、その下にクレバスがあるサインであることが多いので、雪面の様子を見て、それを読みとらなければならない。

前回、途中の古寺山付近まで登ったのは12月上旬だった。
その時は膝上まで抜かるラッセルのため、登りに相当時間がかかったが、今回は余裕でここまで到着。
目指す大朝日岳は、古寺山付近のピークを越えるまで全く見えないので、このピークを越えた時の感動はひとしおである。

クレバス多発地帯も無事通過し、程なく小朝日岳の山頂に到着。
ここでは、既に大朝日岳登頂を終えた、埼玉からの登山者がテントを張っていた。
間もなく午後6時。
あわよくば大朝日岳山頂近くの、大朝日小屋に泊まろうと思っていたが、山の日暮れは早い。
しかも、ゴールデンウィークで他の利用者もいる小屋に、8時頃到着して食事や就寝準備をしたのでは迷惑になる。
稜線脇にビバークすることに決定。
初の雪上テント泊である。

8~9時頃までは、とても温かく(といっても外気温はマイナス8度だった。)穏やかな天候で、こんなに楽なテント泊は初めてだ(^^)、と喜んでいたのだが、やはり雪の朝日連峰は甘くなかった…。
天気は良くて、満天の素晴らしい星空が見えるのだが、徐々に風が強くなり、ついにはツェルト(ビバーク用の、外張りのない簡易テント)内の保温が殆ど効かないくらいの、猛烈な暴風になった。

寒くて眠れたもんじゃない
 
夜明け前に大朝日岳に登頂し、感動的な日の出を…なんて考えていたのだが、結局3時近くまで一睡もできず、ふっ…と風が治まった隙にウトウトして、目が覚めたら、既に日の出の時刻だった(T_T)。

残念だったが、テントを出てみると周りは、遠方にガスがかかっているものの、快晴の素晴らしい景色だった。

テントをたたんで元気に出発!
昨日は温かくてベタベタだったザラメ雪が、今日はストックも刺さらない程の、ガチガチの氷雪になっていた。

最高に気持ちの良い景色の中、稜線を進み、大朝日小屋に到着。
ザックを置いて約15分で山頂へ。

約2年越しの、

  真っ白な大朝日岳に登りたい!

という夢が叶った。

360度の素晴らしい景色!!



遠方はガスがかかり、鳥海山などは残念ながら見えなかった。

視界が良ければ佐渡島まで見えるらしい。
もしかして見えていたのかもしれないが、判別できなかった。

約30分以上も、のんびりと頂上を満喫し、山を下った。

2日間あわせても3時間足らずしか眠っていなかったが、最高に気持ち良く、余裕の下山。
100メートルを超えるシリセード(雪上尻滑り)も楽しんで、山頂から登山口まで、たったの3時間程で下山出来た。
雪山の下山は本当に楽しい!

いつか、厳冬の大朝日岳に登ってみたい。

写真は容量軽減のため4回に分けて掲載します。

写真への説明は、暇を見つけて徐々に進めていきますね。


古寺山付近の稜線。雪庇が見られる。
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古寺山手前のピーク。これを越えないと大朝日岳は全く見えない。
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雪庇の向こうに見えるのは、障子ヶ岳
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遠方に見えるのは以東岳
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小朝日岳(写真右)までの稜線。この幅の広い雪面に、深~いクレバスが発生する。
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雪庇と障子ヶ岳
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古寺山山頂から見た、大朝日岳(写真右)と小朝日岳
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小朝日岳
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この記事へのコメント

トラ
2009年05月17日 09:39
ツェルトだったんですか。
それで稜線の強風では厳しかったですね。
オイラはツェルトは持ってはいてもまだ使用したことがないんです。
近いうちに使ってみなければ。
それにしても素晴らしい眺めです。
来月には登りたいです。

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