蔵王の主峰、熊野岳
スキー場として全国的に有名な中央蔵王。
見事な樹氷原やお釜 (火口湖)もあり、山自体は本当に素晴らしい魅力に溢れた山。
でもゲレンデにリフトが用意され、多くのスキーヤー、スノーボーダーで賑わう中を登るのが嫌で、足が遠退きがちであった。
今回は、平日の夜明け前から登れば、静かな登山を楽しめるだろうと思って計画してみた。
2月4日。
天候は快晴の予報。
かろうじて計画どおり、入山は日の出より約1分前の6時30分(^^;)。
頭の中では一面の樹氷原を歩く中、稜線にご栄光
!一面の青空と真っ白な雪山で、この上なく贅沢な朝を迎える…筈だった。
だが、蓋を開けてみれば蔵王の上部は濃霧に覆われ、よっぽど帰ろうかと思うほど視界が悪そう。
まあ、いいや。
天気は晴れの予報だし、行けるところまで行って(勿論、この場合の「行けるところ」というのは、自信を持って下山できる範囲内で、という意味ですよ)みよう!と思いゲレンデを進んでいった。
すると、誰もいない静かな登山を狙っていたのに、早速大きなゲレンデ整備の作業車と擦れ違う
。さすが中央蔵王。
木々に着氷が目立ち初め、徐々に樹氷が見えてきた辺りから周囲はガスに覆われ、視界が5メートル程しかないホワイトアウトの状態になった。
視界が白一色のホワイトアウトの中に置かれると、色彩感覚と平衡感覚が麻痺し、雪面とガスと空の境が判らなくなってしまう。
そのため浮遊感を覚え、気分が悪くなったり吐き気をもよおすことがあるそうだが、今回初めてそこまでの感覚を味わった。
胃を押さえたくなるような感覚を覚え、慌てて自分の赤いウェアを見て色彩感覚を取り戻した。
延々視界不良の中、雪に埋まった道路の道標を頼りにせざるをえないという、惨めになるような登りになった。
続行か撤退か迷った末、遂に途中撤退を決めた。
ところが、Uターンを前に一際見事な樹氷との記念写真をのんびり撮影していたところ、視界は劇的に好転!!
空一面の青空が現れた。
当然、前進を決定!
まずは主峰の熊野岳の山頂へ。
素晴らしい!!
吾妻連峰~飯豊連峰~朝日連峰~月山~鳥海山までくっきり見える。
ただ、今日登ってきた蔵王エコーライン沿いだけは、分厚い雲に覆われていて、下山もホワイトアウト確実な状況だった。
山頂を満喫後、夏でもなかなか晴れない「お釜」の素晴らしい眺めを見てから下山。
ホワイトアウトは幾分和らぎ、幻想的な樹氷原を楽しむことができた。
写真はこちら
樹氷の様子
熊野岳山頂から見た南蔵王
熊野岳山頂の様子
巨大な樹氷と化した神社
熊野岳山頂付近から見た北蔵王
熊野岳山頂付近から見た吾妻連峰
蔵王の火口湖(通称「お釜」)
同じくお釜
お釜周辺の様子。
下山の途中。やはりホワイトアウト…。
樹氷の様子
見事な樹氷原やお釜 (火口湖)もあり、山自体は本当に素晴らしい魅力に溢れた山。
でもゲレンデにリフトが用意され、多くのスキーヤー、スノーボーダーで賑わう中を登るのが嫌で、足が遠退きがちであった。
今回は、平日の夜明け前から登れば、静かな登山を楽しめるだろうと思って計画してみた。
2月4日。
天候は快晴の予報。
かろうじて計画どおり、入山は日の出より約1分前の6時30分(^^;)。
頭の中では一面の樹氷原を歩く中、稜線にご栄光

だが、蓋を開けてみれば蔵王の上部は濃霧に覆われ、よっぽど帰ろうかと思うほど視界が悪そう。
まあ、いいや。
天気は晴れの予報だし、行けるところまで行って(勿論、この場合の「行けるところ」というのは、自信を持って下山できる範囲内で、という意味ですよ)みよう!と思いゲレンデを進んでいった。
すると、誰もいない静かな登山を狙っていたのに、早速大きなゲレンデ整備の作業車と擦れ違う

木々に着氷が目立ち初め、徐々に樹氷が見えてきた辺りから周囲はガスに覆われ、視界が5メートル程しかないホワイトアウトの状態になった。
視界が白一色のホワイトアウトの中に置かれると、色彩感覚と平衡感覚が麻痺し、雪面とガスと空の境が判らなくなってしまう。
そのため浮遊感を覚え、気分が悪くなったり吐き気をもよおすことがあるそうだが、今回初めてそこまでの感覚を味わった。
胃を押さえたくなるような感覚を覚え、慌てて自分の赤いウェアを見て色彩感覚を取り戻した。
延々視界不良の中、雪に埋まった道路の道標を頼りにせざるをえないという、惨めになるような登りになった。
続行か撤退か迷った末、遂に途中撤退を決めた。
ところが、Uターンを前に一際見事な樹氷との記念写真をのんびり撮影していたところ、視界は劇的に好転!!
空一面の青空が現れた。
当然、前進を決定!
まずは主峰の熊野岳の山頂へ。
素晴らしい!!
吾妻連峰~飯豊連峰~朝日連峰~月山~鳥海山までくっきり見える。
ただ、今日登ってきた蔵王エコーライン沿いだけは、分厚い雲に覆われていて、下山もホワイトアウト確実な状況だった。
山頂を満喫後、夏でもなかなか晴れない「お釜」の素晴らしい眺めを見てから下山。
ホワイトアウトは幾分和らぎ、幻想的な樹氷原を楽しむことができた。
写真はこちら
樹氷の様子
熊野岳山頂から見た南蔵王
熊野岳山頂の様子
巨大な樹氷と化した神社
熊野岳山頂付近から見た北蔵王
熊野岳山頂付近から見た吾妻連峰
蔵王の火口湖(通称「お釜」)
同じくお釜
お釜周辺の様子。
下山の途中。やはりホワイトアウト…。
樹氷の様子
この記事へのコメント
モンスターだわ!
ガスの中のモンスターの写真、幻想的でいいですね。かえって、青空の下のモンスターよりいいわあ
神社ですか!!ちょうど帰ってきた息子と笑っちゃったわ
でも、ホワイトアウトってこわいんですね。気を付けてください。
初コメありがとうございます。
中央蔵王の樹氷は大きくて、形も人影を思わせるような形で、本当に「スノーモンスター」っていう感じですね。
殆どの方が持ってる樹氷のイメージが、これだと思います。
ガスってるときに見ると、なかなかいいですね。
この度、ついにGPSを買いました。
これまでは目印になるようなものが全く無い雪山でホワイトアウトになる危険性を考えると、どうしても、最高のコンディションの時のみ、日帰りで、という制約が付いたのですが、これで冬山泊も計画できるようになりました。
まだまだ冬はこれから!!楽しみです。