厳冬の南雁戸山

1月28日、快晴。
夜明け前に入山が理想だったのだが、前夜のバンド練習で寝たのが遅かったため朝7時まで寝てしまった
結局入山は9時半。
今回は関沢インターから、笹谷峠を経由せず真っ直ぐ主稜線に上り、北雁戸山を経由して冬期初の南雁戸山頂を目指す。
なかなかハードな日帰り登山である。
今日も誰もいないだろうと思っていたら、なんと途中で同じ山形市内からそれぞれ単独で来られた方々と一緒になり、あわせて3人で北雁戸山を目指すことになった。
暖冬で10日前と比べて明らかに樹氷が小さくなってしまっていて残念!!
北雁戸山手前の前山は両脇が切り立った鋭い痩せ尾根。
滑落したら命取りになる。

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アイゼン,ピッケルを持参していたのは私だけ。
途中まで一緒だったお二人とは前山の中腹でお別れとなった。
(温かいコーヒーを戴き、楽しく会話をしながら、お陰様で本当に楽しくここまで登れました。また是非お会いしましょう!)
ほどなく北雁戸山頂に到達。
気温が高めで所々雪が重く、ほんの3,4歩進んだだけでアイゼンに大きな雪の塊が付き、これを取り払うのが大変であった。
そのままにすると真っ直ぐ足をおろすことができず、転倒,滑落してしまう。
北雁戸山登頂が1時30分。
ちょっと遅い時刻ではあるが、体力もあったし、天候も穏やかなので予定どおり南雁戸山を目指すことにした。

この日は稜線より山形側が快晴、宮城側には終始濃いガスがかかっていたのだが、これが、なかなか見たくても見られない、幻想的な光景を魅せてくれた。

ブロッケン現象!!

これは濃霧に自分の影が投影されて発生する現象で、昔、これを見た人が「深い山に住む巨人が現れた!」と恐れおののいたという話があるらしい。

初めてブロッケン現象を見ることができてすごく嬉しかったが、私が見たそれは、一見して自分の影以外の何者でもないことが判った。

ブロッケン現象を写真に撮り、いよいよ南雁戸山への登りに取り付いたところ、宮城側のガスに覆われた木々に、稜線すれすれの太陽から差す強い日差しが当たり、まるで稜線上で巨大な火の玉が燃えているような凄い光景が見えた。

サングラス無しでは眩しくて見られないが、こんな光景は今までに見たことがない!

神々しい、なんて美しい光景だろう!!  感動!!!

写真を撮りまくって、再び前進。

南雁戸山に近づくにつれ、直前のピークが全て樹氷状の氷で覆われ、まるで山そのものが巨大な樹氷のようになっているのに気付いた。
稜線も全て樹氷状の氷で覆われ、北雁戸山に比べ、かなり荒々しい感じである。

壮絶だなぁ~(^^;)

これほど凄い樹氷を見たのも初めてだった。
今年の山形は異常なほどの暖冬。
もしかすると南雁戸山の樹氷も10日前には、更に壮絶な状態だったかもしれない
そう考えるとちょっと残念な気持ちになったが、今はまだ2月。まだこれからに期待したい。

ピッケルを刺し、アイゼンの前爪を蹴りこんでの登りであったが、元気に山頂に着いた。

昨年3月に北雁戸山に登頂した時に比べ、とても落ち着いた気持ち。

たっぷり山頂でくつろいだ後、下山を開始。

天候は翌日まで快晴の予報。

体力も装備も大丈夫!

間もなく午後3時。

登山口に戻るまでに、またしてもヘッドランプのお世話になるのは、もはや確実!!

でも、今回は心に大分余裕があった。

車に戻ったのは6時前。

いや~遅くなったが、最高の山行だった。

忙しくて山行記録を書くのに日にちが経ってしまったが、今回の山行での感動は時間の経過と共に高まってきている。

「山は逃げない」という言葉をよく耳にする。

悪天候下でも無理して登山を強行したりすることを戒める意味と思うが、最近、冬山の魅力にはまってからというもの、
       「登れる時に登らないと、山は逃げてしまう。」
と感じている。
特に、東北の日本海側の冬山は、ベストのチャンスを逃さずに行かないと、「次のいい機会」というものが1年も後になってしまう場合も多いのだ。

また強い寒波が来たら、同じコースでもまた登りたいと思った。

自分にとって最高のタイミングで蔵王連峰に登るチャンスが、この冬にまたあればいいな。

下山後は、すぐに31日のLIVEに向けた、バンドの練習に行かなければならなかった。

帰宅して着替える時間もない。

登山靴に登山ウェアでドラムを演奏。

これまた初めての経験だった(^^;)



写真は下記のとおり。


濃霧に自分の影が投影される、ブロッケン現象

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日差しと濃霧が創り出す芸術

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そして見えてきた南雁戸山は、まるで山そのものが巨大な樹氷になったような、壮絶な光景

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登ってきたルートを振り返る。

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南雁戸山手前稜線の樹氷

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南雁戸山に向け登攀中に撮影

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南雁戸山。宮城側は、ほぼ垂直に切れ落ちている。

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南雁戸山

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南雁戸山の山頂から見た北雁戸山

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南雁戸山頂

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夕日に染まる北雁戸山

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稜線上の雪庇
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本日歩いた稜線

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夕日に染まる北雁戸山。右奥に見えるのが南雁戸山。 

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本日歩いた稜線。下山中に撮影。

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南雁戸山頂。北雁戸山をバックに撮影。

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この記事へのコメント

トラ
2009年01月30日 07:03
素晴らしい!
これぞ我々を惹きつけてやまない冬山の魅力であり魔力ですね。
ブロッケン現象まで見ることができたとはなんと運の良い。
ところで単独行者2人と一緒になったとのことですがアイゼン・ピッケルはkaiyaさんだけですか。
オイラも人のことは言えないですがその2人はツボ足で雁戸山に登る予定だったんでしょうかね?
2009年01月31日 01:29
トラさん
初コメありがとうございます!!
関沢コースで一緒になった方々は、スノーシューと山スキーで来られていました。
雁戸山へは、「行けるところまで行く」ということでした。
アイゼン・ピッケルは私だけでしたね。
アイゼン・ピッケル無しで真冬の雁戸山は…私は無理です

ブロッケン現象、この季節の晴れた日に同じ時間帯(夕方)に雁戸山の稜線に立てば見られるかもしれません
遅い時間でなくとも是非またご一緒したいですね。
よろしくお願いします。


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